向日葵
何も考えずに取った新幹線の席は窓際だった。AirPodsの充電が無くなりそうなので、今は音楽を聴いていない。遠くに見える山々を目で追っているが、絶妙に雲がかかっていて綺麗に見えない。時速285km、目まぐるしく変わりゆく景色は「知らない街だから」というただそれだけの理由でパッとしない。
今は新大阪駅から名古屋駅に向かっている。「ぷらっとこだま」というJR東海のプランが安いため、俺はよくこだまに乗る。友達にそれを話すと「こだま!?おっそいやつじゃん」みたいなリアクションをされるが、「駅弁を食べ 外の景色を見て、眠くなったら寝る(別に急いでなければ)」という至高の時間をまだ知らないらしい。
昨日は午前10時に新大阪に着いた。東京で前日バイトし、そのまま会社に泊まって始発で向かうというハードスケジュールだった。チェックインは15:00だったから、一旦ホテルに荷物を預けて梅田に出向いた。めちゃくちゃ腹が減っていたから 独りで孤独のグルメをしていると、茶屋町の端で焼肉屋がランチをしていたので入った。めちゃくちゃ美味かった。それでも暇だった俺は梅田-中崎町をブラブラしていた。ちなみに、昨日どれだけ歩いたのだろうかと iPhoneのヘルスケアを確認したら20500歩歩いていた。3月の平均が8066歩だったから、相当頑張ったらしい。
俺が大阪を愛している理由の一つが、中崎町にある大好きな古着屋だ。大好きと言っても、去年ハルカミライを観に大阪に行った時に初めて行ったばかりのペーペーだけど。方向感覚がいいと自負している俺は 半年ぶりの梅田駅から半年ぶりのお気に入り古着屋まで、おそらく最短で迷いなく向かえた。店に入って瞬間的に「これこれ〜」と思った。「焼肉を食べたくて仕方がない時」に焼肉屋に行き、牛タンを食べて最初に思う「これこれ〜」。本当にあの感覚と全く一緒だと思う。店にはオーナーさんが1人で立っていて、他にも数人客がいたが、みんな10分そこらで帰っていった。あの店で10分でカタを付けられるのは 服が好きじゃないのか、相当玄人なのかどっちかだ。古着屋によく行くけど、「刺さる」ことって本当に少ないと最近感じる。Tシャツに限って言えば、リアルに500着ツラを見て、刺さるのは1枚か2枚くらいの感覚。ひいては自分の世界観や系統が確立されているからなのだろうけど、ここまで刺さる古着屋は他に無いかもしれない。他の客が帰っていく中、俺は1時間半弱くらい店にいたので、オーナーさんが色々な話をしてくれた。Hanesのボディに「I love my dad.」とカラフルなペインティングが施されたメッセージTを手に取った時には、オーナーさんが親父さんと疎遠になっている話を聞かせてくれた。こうやって書くとシリアスな話に聞こえるけど、さすが関西人、話が上手くて全くセンシティブな話に聞こえない。俺も別に両親と仲がいい訳じゃないから、「よく『両親とはちゃんと話して感謝しとけよ〜』って言われるんですけど、家庭環境ってこの世の家庭の数だけあるんだから他人がとやかく言うことじゃなくないっすか?」と言ったら大声で「わかるぅ〜〜!!!」と言われて2人で爆笑した。ちなみに「I love my dad Tシャツ」は買わせていただいた。俺がリーバイスに興味が無いという話をしたら、「俺もそうなんよ!ビンテージデニムって最早 美術品とか宝石みたいな『嗜好品』になってきてて、結局のところ、俺はクタクタでやっすい生地が好きなんよな。」と語っていた。俺もヘインズやギルダン、ジャージーズなどどんなボディーメーカーでも、オンスが薄くてクタクタのTシャツが大好きなので 心から意気投合できた。あの人とはマジで飲みに行きたい。ふと、入口の1番目立つ所に飾ってあった向日葵Tに目がいった。向日葵Tでも、パキッとしたプリント、経年劣化で薄れた系、色々ある。そのアイテムは後者で、ダメージは少ないものの、若干フェードしていて俺にぶっ刺さった。すぐに試着させてもらい、即決だった。
以前、「家から遠い土地に、また来たいと思える場所があることが嬉しい。」みたいなことを書いた気がする。俺にとって、その古着屋は最たるものだと思う。今年もう1回くらい来れたらいいな。
お客さんが買い物する度にストーリーに投稿するらしい。あたたかい古着屋!
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範囲
地元の友達が名古屋から帰ってきた。名古屋に住んでるあいつとは、いつも恋愛の話ばかりしている。人によってトークは使い分けるものだと思っているから、それはそれで楽しかったりする。俺がこの間飲んだ初対面の女の子に かっこつけてお気に入りのマフラーをあげてしまった話をしたらめちゃくちゃ笑っていた。「あのマフラーでお前がお前だと判別してたのに」と言われた。俺のアイデンティティはあのマフラー本体だったらしい。
この間の春分の日には友達と2人でノリで渋谷のタワレコに行った。そいつが探していたThe BONEZのCDは生憎売っていなく、肩を落として帰った2人だったけど、2人で車内でくだらない話ばかりしているだけで収穫があった気分になる。今日は友達が働いている古着屋でイベントがあったので顔を出してきた。最近大好きな人達に会う機会が多くて嬉しい。最近は晴れていることが多いから、ウィンターブルーな気持ちになることも少ない。大学生の時に憂鬱な気持ちになることがあまり無かったのは、毎日のように友達と会えていたからなのだと今になって判った。やっぱり会いたい人には会える時に会おうと思った。
今日も表参道は人でごったがえしていて、息詰まるような空間だった。明治神宮前駅に通ずるエスカレーター付近に設置されたいくつかの喫煙所は、おそらく想定されているであろうキャパシティを大幅に超えた利用者によって吐き出される煙で パーテーションが意味を成していなかった。受動喫煙万歳!と言わんばかりの喫煙所で一服しながら「この喫煙所はこんなにアバウトな構造なのに、大宮駅西口のローソン前の喫煙所を撤去するのは理にかなっていないだろう」とモヤっとした。喫煙所でTwitterを見ていると、礼賛のライブで起きた痴漢のトピックばかり出てきて嫌になった。ライブによく行く以上、無関係では無いのだけれども、マイナスなニュースばかり目にすると気が滅入る。安倍晋三が亡くなった時、俺は喪失感に駆られていた。その時目にしたツイートは今でも忘れられない。
「人は無意識のうちに共感の円を張っている。その円が広すぎると、発展途上国で酷い生活を虐げられている子供のことを思って飯が喉を通らなかったり、円が狭すぎると、自分の身近な人の悲しみに寄り添えない。こういうこと(安倍晋三の事件)が起きた時は、意識的に円を狭めてみてほしい。もっと自分中心に生きてみてほしい。(全体的にかなりニュアンス)」
といった内容だった。当時それを見た俺は深く心に刺さったのを覚えている。到底人生で関わることの無さそうな人の訃報や、痛ましいニュースを見ると疲弊してしまっていた俺にとって、救いのような言葉だった。自己中心的に、周りの人は大切に、基本的な生活を大切に、それらの積み重ねの毎日が後になって幸せだったと分かるかもしれないのであれば、続けるほかない、と ふと思った。
外側
最近自分がどんな人間か考えすぎて嫌になることが多い。絶対俺はいい人に見られようと頑張っているし、思ってもいないことを簡単に口にする人間だ。「自分は自己肯定感が高い」と口にすることで自己肯定感を肯定している気がするし、自分が損をするとわかっているのに大して大事でもない人のために身を削りすぎてしまう時もある。嫌なところばかり目について息がしづらくなる。実際、3日前 急に呼吸が上手くできなくなって、仕事がままならなくなり、246に車を停めて呼吸を整えていた。昨日病院に行きレントゲンを撮ったのだが、内科の先生には特に問題はないと言われた。ストレスかもしれないとも言われた。正直、ストレスを抱えている自負は十二分にある。現状に満足していないし、何の為に、誰のために生きているか分からないし、死にたくはないけど、何か生きる理由がある訳でもない気がしてきた。このフラストレーションをぶつける先は明確なはずなのに、部屋に一人でいると何も手につかないことが多々ある。曇りと雨が誰よりも嫌いな俺は、先日「天気 気分 落ち込む」で調べた。「ウィンターブルー」という言葉があるらしい。
「冬は健常人でもセロトニン分泌量が減ることがわかっています。日照時間が短くなると、体内時計をつかさどるメラトニン分泌のタイミングが遅れ、また脳内神経伝達物質のセロトニンやドーパミンなどモノアミンが減少し、抑うつを引き起こしやすい傾向に....」長いけどかなり的を射ている。夏生まれの俺にとって冬と雨と寒空は敵以外の何物でもない。
こんなことを赤裸々に話せるのは人生で5人もいない気がする。今だって、このブログを見るのは親友のあいつだけだし(のちのち色んな誰かが見るようになったら面白いことだけど)、これを書いた所でなにか気持ちが楽になるわけでもない。ただ、色んなことを考えすぎてフリーズした時、心から思ったのは「あなたには幸せになって欲しい」ってことだった。ここにおける“あなた”は特定の1人を指していない。“あなた”のボーダーラインは俺の中で明確にある訳じゃない。だけど、いつだってそんな時に思い出すのは いつもライブに付き合ってくれるあいつとあいつ、事故っても健気で人間味溢れるあいつ、この間まで入院してたあいつ、今度結婚するあいつ、そこら辺だな。こうやって思える人たちが周りにいて幸せだなって思った。堕ちるときはとことん堕ちよう。深夜につらつらとこんなことを書き留める俺の部屋にはさよならポエジーが流れている。オサキさんが「あなたならきっとうまく生き残れるわ」と語っている。俺もそう思うし、俺だってうまく生き残れるようにもがくよ。というかみんなもがいてる。俺だけじゃないって割り切って強く生きるのは今は難しいけど、負けない。弱くていいから負けないでいるよ!!

白いピアノを山の頂上まで運ぶ
昨日は飲みすぎたので昼まで爆睡していた。風呂も入らずすぐに寝てしまった
昨日友達から連絡があり、遊ぶことになっていたので大宮で合流して 俺の家路に着くまでブックオフを数件回った。俺はAgainst The CurrentのCD、ELLEGARDENのDVD、あとセイムスで電動歯ブラシの替えブラシとリップを買った。そいつは俺と同じELLEGARDENのDVD、Art SchoolのDVD、モンゴル800のDVD、千鳥の「山の頂上に白いピアノを運ぶDVD」という謎のラインナップだった。白いピアノを運ぶロケのDVDを見ながら帰った。コンセプトがおもろすぎるし、やっぱ大悟もノブも天才だと思う。「無から有(笑い)を生み出す」才能が俺にも欲しい。
ショートバウンド
今日は久しぶりに1日休みなので、歯医者に行き部屋の片付けをしている。数件先のアパートに住んでいる4人家族は多分やばい連中で、しょっちゅう子供が外で泣いている。今日は旦那と思わしき男性が外に締め出されていて、ドアを叩きながらなにか叫んでいる声で目が覚めた。そのあと女が出てきて大声で喚きながら外に走っていった。都内で見かけたら動画を撮られ拡散されているような光景に慣れてしまったのが嫌だ。旦那がやばいのか奥さんがやばいのか知らないけど、俺は今度子供が大声で外で泣いてたら匿名で児相に電話を入れる。
俺の部屋に入ったことがある人にしか分からないと思うけど、俺の部屋はモノが多い。壁に並ぶ1500冊くらいの漫画、ルフィとゾロとサンジのフィギュア、膨大な量のCD。6畳というキャパシティと照らし合わせるとモノが飽和しているが、この空間は世界で一番好きだ。クローゼットの奥に眠っていた箱を開けると中学まで使っていたSSKのグローブとユニフォームが出てきた。最近モノを捨てることに抵抗が無くなってきたのでユニフォームは捨てた。どうせいつか捨てるし
グローブに関しては いつかまたショートバウンドを捌きたいのでとっておく。俺の地元の連中は多分大人になっても「キャッチボールやろうぜ」と声をかけたら来てくれるヤツらだ。
そのくせ FenderのアンプとVOXのアンプの配置には考えるだけで10分くらいかかった。さっき、謎に床に落ちていた20世紀少年の最終巻を丸々読んでしまった。読み終わったあとに「あ、やべ 掃除だ。」と思い返したが、逆に最終巻でよかった。多分何巻を拾っても俺は最後まで読んでしまっていたと思う。ホコリを被ったワンピースのフィギュアを捨て、鉄腕アトムの灰皿も元カノからもらった写真立ても捨てた。あ、Age Factoryのmy own world/SKYのレコードを半年ぶりくらいに見つけて嬉しかった後で流そう。
このブログを書いたら PRSの弦を替えてたまには弾いてやろう。夜になったらアイツに2万円貸しに行く。さっき電話で 5000円利子つけて3月に返すと言われたが、友達間にそんなものは要らないので断った。5000円は要らんけどタバコ2箱買ってもらおう。
